暴走族に恋した私
私はこれまでにないスピードで着替えを終わらせる。
最期にコートを羽織ると、プレゼントを鞄に詰め家を出た。
そういえば、あれ以来お父さんは来なくなった。
お母さんが警察に連絡したみたいで無事に事件?は解決した。
仁とも仲直りをして、結構いろいろ落ち着いてくる時期になった。
「そんなことより急がなくちゃ。」
私は走るスピードをあげて、約束のカフェに向かって走りだした。
約束のカフェに着くと、そこにはすでに巴がいた。
巴は私に気づくと、手招きをする。
巴の向かい側の席に座ると店員さんが注文を聞きに来た。
「カフェオレで。」
私はコートを脱ぎながら言った。
店員さんは「分かりました。」と言って、カウンターにむかった。