神様の憂鬱
「だからさぁ、なんか変なんだよ、ボクは」

足を投げ出して座り、ぶらぶらとつま先を揺らす。

ここは大黒の社。

最近の定位置。

紗良奈は弁財天の社の前で目を閉じているし、

天歌はボクの前に立ってさっきからクスクス笑っている。

だからある意味、三人ともいつもと一緒の場所にいる。

けれど――

ひとつだけ違うことがある。

それは、ボクの気持の問題。

なんだか変なんだ。

いつもとは少し違う。

というよりも初めてなのかもしれない。

なにしろ、神であるこのボクにもわからないことなのだから。

いや、ボク自身のことだからこそなのかもしれない。

それで天歌に相談しているんだ。

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