お嬢様が男子校⁉︎
クラスには男の子ばかり!

桃乃side


「桃乃、あなたは今日から桜田高校に転入してもらいます」

突然のお母様の言葉に戸惑う私

「お母様、それは本当ですか?」

「ええ」

「どうして急に…」

「お婆様が決めたことです」

「…はい、わかりました」



今日から私は桜田高校の生徒だ

制服に着替えて、食事を済ませ、歯磨きをして、身なりの確認


車に乗って、出発だ


私のお母様は、世界的に有名なブランドの社長で、その他にも三つ会社を経営している


お婆様は茶道、花道、書道などの日本文化の先生だ、あんまり会ったことはない

うちは厳しくて、身なりはもちろん、言葉遣いや食事の作法までしつけられている


お母様も、お婆様も二人とも本当に素晴らしい方です。

私は二人を尊敬しています

だから私に出来ることは

「桃乃様着きました」

「ありがとう」

二人のご期待に答えること

「ここが…桜田高校…」

今日から私が通う学校…

校門の前で立ち尽くしていると


「あれ?あんた転入生?昨日先生が言ってたけど」

声のした方を振り向くと金髪、ピアス

どこをどう見てもヤンキーだと思った


「えっ、えっと…」

したを向いて返事をしようとすると

「おい、東雲、彼女怖がってんじゃんwお前の顔で」

そこには、整った顔立ちの男の子がいた

「うっせ!この顔は元からなんだよ!…あー…悪かったな」

「いえ…あの、この学校の人ですか?私、今日からここに通う二年の桜咲 桃乃です、えっと…理事長室まで案内をしていただけませんか?」

「いいけど敬語なしな」

「でも…いかなる時も全ての人への尊敬を忘れてはなりませんってお婆様から教えていただいています、敬語をなくすことはできません」

「笹野…こいつお嬢様?」

「そうだろうね」

「えっと…案内をしていただけませんか?」

「ああいいぜ」

「うんいいよ」


私は二人に案内をされながら理事長室に向かった






















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