元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー
なんでマンションの下に居たのか、それすらも分からないんだ。
「…そう。ごめん、桜。無理に思い出さなくて良いわ…」
麗華は目を伏せて、もう一度ごめん、と謝る。
「ううん…、謝らないで。思い出したら言うね」
「…そうね」
麗華が笑うから、私もつられて笑う。
「…あ」
そういえば、と麗華に話しかける。
「ん?どうしたの?」
「仁くん、なんで麗華の家に居たの?」
コテン、と首を傾げて問い掛ける。