元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー





だってあれは、




私が―――






「………っ……、」





―――姫をやめた、ひとつの理由でもあるのに





「なんで、めぐる…分かんないよ…」




「…………桜…、」






めぐるがふと、顔を上げる。





そこにはもう、笑なんて見えなくて。





ただ、哀しいとでも言いたげに顔を歪めるだけで……




「私…、取り返しのつかないことをしたの…。来龍に、」











「襲撃したのよ」











その言葉に、頭が真っ白になった。





考えもしなかったこと。





あの事件―――来龍襲撃に、めぐるが関わってるだなんて、思いもしなかったの。





< 288 / 355 >

この作品をシェア

pagetop