元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー
1人じゃない。
苦しんでいるのは、引きずっているのは、私だけじゃない。
変わりたい、前に進みたい、そう思っているのも私だけじゃない。
きっと、みんなもそうだよね。
もう一度、大きな倉庫を見上げた。
紙を握り締めて。
今、終わらせに行くから。
「ーーーーー、」
ーーーギイィィィと重い音を立てて倉庫の扉は開いた。
その大きな音に、扉付近にいる人達が気付き、こちらを向いた。
「ーーー桜、さん?」
初めに私の名前を口にしたのは誰だったか。
「久しぶり、ーーーみんな」