元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー





相当、気分が優れないようだ。


「…はぁ…、…保健室で寝てくる」





ドアを開け、階段を降りる音が聞こえる。




「…はぁーっ、俺も寝るわ。此処で寝るから、煩くすんなよ?」


それだけ言うと、屋上にあるソファの上に乗り眠りについた渉。




残ったのは、俺と伊織と慧。



「……」


「……」


「……」




誰も口を開かない



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