元姫と現姫ー嘘に塗れた真実ー
「アンタ達、さっさと自己紹介しなさいよ!」
麗華はそう言いながらバシッ、と二人の頭を叩いた。
なんか今日はやけに暴力的、だな…。
「ってぇ、…修哉だ。」
「翔哉です。」
赤メッシュが修哉くんで、青メッシュが翔哉くん。
「えと、よろしくです…。」
「騒がしいやつが帰ってきたわ、もう…」
はぁ、と溜息を零す麗華。
そんな麗華を見ながら、ふと有ることを思い出す。
そういえば…、家の冷蔵庫の中、もう食材が無くなってるんだった。
今日買いに行っておかないと、明日困るかな。