一条一家のウラの顔。
"この光景"とは何なのかって?
そりゃもちろん……、
コレでしょうよ。
私の前方(廊下)は、"彼ら"の朝一の登校を出迎えるために集まった女子の大群。
そして、もちろん、その先には……。
"言わずと知れた大本命♡"さん方がお通りになるわけなのだけど…。
「いい加減、飽きないものかねぇ…」
「なーに言ってんの、心陽ってば!なんたってあの三兄弟だよ?十年…いや、百億年の一度の奇跡の兄弟!!」
「結舞ちゃんまでそんなこと言って…。百億年に一度は大げさだよ…」
っていうかむしろ、十年に一度でも言い過ぎなきがする…。
そうして渋い顔をする私に、「心陽はほーんとにわかってないんだから!」仁王立ちをして説教する結舞ちゃん。
結舞ちゃんも一応、あの三兄弟…、特に長男のインテリ系何とか王子様のファンなんだったっけ。