教室で愛を叫ぶ

教室で自爆します












「……美海。先輩またいるよ?」










「あー、無視しとけばいいんじゃない?」









先生とのときめく放課後授業を未だ続けている今日この頃。









根気よく先生が教えてくれるおかげで授業で怒鳴られる回数も減り、かなり平和な日々を送っています。












「……すんごいかっこいいのになぁー」









もったいない、なんて教室の真ん前に突っ立っている男を見て夏穂はため息を吐いた。









その男とは……数日前から私に付きまとっているストーカーである。













「私先生以外の人、あんまカッコいいって思えないから」











「……美海って年上好きだよね?絶対」











教室の前に佇んでいる男を見る目とは全く違う冷めた目を、夏穂は私に向けた。











私はただ曖昧に首を傾けるだけ。











「好きな人がたまたま年上だっただけなの」









こういえば、夏穂は大きくため息を吐いた。











「………たまぁーに美海って頭おかしくなるよねぇ。いいこと言ってんだけど、感動は出来ない」










「何んでよ。自分でもいいこと言ったなって感動したのに」













むすっとふて腐れると、夏穂は苦笑いを浮かべながらももう一度ストーカーのほうを見た。












「………はぁ。本当にかっこいい」










私のストーカーをうっとりとみる親友とは、なかなか変な感じだ。

















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