恋愛応援部

2

「失礼しますー」
ノックを2回して、教室のドワを開けると、そこには高校生だと思えないようなグラマーでスタイルの良い女性がいた。
僕はその人物をしっていた。名前は、勘月 美華、名前のとうり美しさならこの学校1・2を争うほどであった。
そんな彼女がなぜこの生徒会室にいるかというと、そう生徒会長なのであった。
そう、このいかにも我儘そうな彼女が。
「どうしたんですか?また呼び出して」
息切れをしている僕に勘月さんはニッコリ笑いこう言った。
「うーん紅茶入れてほしくてー……それより来るの遅いわよ!校内を2回も放送で呼んだのにー」
「え?2回も!?……はぁ」
僕は深いため息をつきポットの置いてある小さな台所スペースへと向かった。
「紅茶くらい自分で沸かしてくださいよね」
「だってひざッチが入れないと美味しくないからさー」
置いてあるクッションをいじりながらそう呟く勘月さんがお茶を沸かす僕からもうかがえる。
「よれより吹喜の方どうなのよ?ゲットできた?」
突然そんな事を言い出したので僕は手が滑るかと思った。
「げ、ゲット??何でそんなこと……」
「好きなんでしょ?吹喜のこと」
又霧 吹喜、校内でも有名の美少女であった。
「ち、違いますって……まじで」
「もうばればれだって!柳にもばれてるのよ、恋愛の事なら私達にまかせなさーい」
ややテンションのあがった勘月さん。一度こうなると誰にも止められない。
確かに僕が又霧さんのことを思っているのも本当のことなのだが……




< 2 / 16 >

この作品をシェア

pagetop