散る頃に咲く花

「それに、あなただって辛かったやろ?いえ、誰より一番、辛かったやろ?」

青葉は、沖田を見つめた。

沖田は微かな声で言った。

「うん、苦しかった。今まで敵を沢山斬ってきたけど、そこまで人の命が散って、苦しいと思うことはなかった。人の命って、そんなにも、重いんだね_______」

栄さん、あなたの死を、こんなにも嘆いてくれている人がいるんですよ。

あなたが、強く、優しく、真っ直ぐに生きていた証ではないでしょうか?

あなたの存在には、ちゃんと意味があった。

私は今はっきりと、そう思うことが出来ています。
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