散る頃に咲く花

「あれ、青葉どうしたの?」

そこへ藤堂がやってきた。

「沖田様に金平糖を頂いたのですが...」

「総司が?」

藤堂は意外そうな顔をした。

「青葉、甘いもの好きか?」

すると今度は唐突に尋ねてきた。

「えぇ。まぁ。好きですが」

「じゃあ俺も、今度甘いもの何か買ってきてやるよ」

青葉は驚いた。

「あの、お気になさらずに」

青葉の言葉が聞こえているのか聞こえていないのか。

「じゃあ、今度買ってくるから、楽しみにしてろよ~!」

と言って、部屋に戻ってしまった。

青葉はまたその場に立ち尽くすのだった。
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