散る頃に咲く花

「分かり、ました」

沖田は涙を流しながら言った。

「けど、近藤さん達と一緒に、最後まで戦いたかった!何で、何で僕が病気にならなきゃいけなかったんだよ!」

沖田は声をあげて泣いた。

青葉も沖田の姿を見て泣いた。

神様や仏様が本当にいるのなら答えて。

何故あなたはこの人を病気にしてしまったのですか?

こんなにも生きたいと願っている人を、どうして病気にしてしまつまたのですか?

あなたは、残酷なのですね。

近藤は沖田を抱き締め、ひたすらに謝っていた。

「すまない、総司。本当にすまない」

近藤は、何に謝っていたのだろうか。
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