散る頃に咲く花

「青葉、愛してる」

沖田は青葉の頬を撫でた。

「そんなん、うちも一緒や」

青葉は笑った。

「総司様、愛してる」

沖田も幸せそうに笑う。

「青葉ってまるで、周りの花が全て散ってしまった頃に咲く、一輪の美しい花みたいだ」

「なぁに?それ。」

青葉はふふっと笑った。

「そう、散る頃に咲く花」

沖田は独り言のように呟く。

「ごめんね、青葉。もうそろそろみたいだ」

沖田が今度は青葉の目を見て言う。

「総司様」

青葉は沖田の名を呟く事しか出来ない。

「もっと、一緒に、いたかった。愛してる、青葉。ごめんね」
< 332 / 338 >

この作品をシェア

pagetop