ー君は俺の光ー[1]

「ご…ごめん。」




あーぁ…。



こりゃ帰ったら間違いなくみっちり説教だよね…。




「…取り敢えず、乗れ。」



「解った。」




……つか、さも自分の車みたいに”乗れ”とか言ったけどさ、これ俺の車ですよー?



そんな事今の状況じゃ言えないけど…。



ドアを開け乗り込むと、静かに車が走り出す。



バックミラー越しに柏木が心配そうに口を開いた。




「若…。」



「柏木…。心配かけてごめん。」


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