ー君は俺の光ー[1]
握っていた、と言った飴はキスをされた時に手元から落ちたのだろう。
言われて不思議に思いながらも取り敢えず飴を拾ってベッドから降りた。
「ん〜?誰も居なかった筈だし貰ってはねーぞ?だから寝ボケてたんかも…。」
「誰も居なかった、ねぇ…。」
隣りのベッドを見遣り、ボソリと泉李から漏れ言葉は掛け布団を整えていた久美には聞こえていなかった。
「これで良しっと♪」
「なら出るか。」
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