志ーこころー 【前編】─完─


佐々木こと佐々木愛次郎は、現代ではまだまだその生涯が解明されていない幹部の1人









文久三年……つまりは今年の五月に入隊してきた








そして井上源三郎は六番隊組長







無口で頑固だったとか……






普段は温厚で人望が厚く、誰にでも優しかった……らしい














あたしがここで働いているということを知った二人が、哀れに思ったのか、よく話しかけてくるようになった














まぁ、そんなこんなで最近仲良くなった











平助「……大丈夫ですか?土方さん」






土方「…………ん」











土方は目に青あざをつけて白いご飯をモサモサと食べている












平助「(大丈夫に見えないんだけど……)」





左之「(触れてやるなよ、平助)」







新八「(そうだぞ平助。あれは触れちゃだめだわ)」







沖田「(いいじゃないですかー。最近の土方さんは楽しそうですよ)」







山南「(ピリピリしてましたものね、最近の土方さんは)」







一「(これはこれで良かったのではないですかね?)」
















うんうん、とみんなで目で会話をする










近藤「(みんながこんなにも歳のことを考えてくれている……)」








コクコク、と頷くみんな












それを背に黙々と食べる土方















佐々木「(感動です!こんなにもみなさんの絆が厚いなんて……。私、入隊した甲斐がありました)」ウルウル









井上「(………………ズレている)」

















佐々木以外のみんなが頷く










きょとんとしている佐々木











土方「ごちそーさん」ボソ















山南「あ、も、もう良いのですか??!」アセアセ






平助「お、俺の沢庵あげますよ!!」アワアワ






左之「な、ならおれの鮭食ってくれよ!」シドロモドロ







新八「肩こってないですかー??揉みまっせー旦那」モミモミ







一「……俺、これあげます」スッ







井上「……稽古に……」イソイソ







佐々木「なんて素敵なんでしょう」キラキラ






沖田「まぁ…………がんばって下さいね」ニコニコ








近藤「……歳」ウルウル


























そんな皆の言葉を聞いているのか聞いていないのか、フラフラと部屋に戻っていった










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