水曜日のストーカー


「おい、とまれ」



僕の話など聞いていない。




「まず、腕を離せ」

「腕、もげるから!!」







マンションのロビーに
着いたとき

やっと腕が取れた。




…間違えた、
僕の腕から彼女の手が離れた。


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