弁護士シリーズ作品第1弾!
『身勝手な弁護士』
桐生先生から退院する日が決ったみたいだよと教えられた。
今週末には家に帰れる晧覬。
相変わらず病室は書類の山…
『晧覬お前さ…。少し仕事の事は置いといて入院してるんだからゆっくりすればいいのに…。なんで入院までして病室でしかもベットの上で仕事してる訳?俺だったら絶対にしないよ!』
そうですよね…
普通、病人は仕事なんてしませんよね…
でも…
これが私の愛した晧覬なんですよ…
……………………。
『せっかく毎日、瑠璃ちゃんがお見舞いに来てくれてるのにお前そんな事してたらいつか?瑠璃ちゃんに愛想つかされて逃げられるゾ!』
……………………。
〔瑠璃は僕から逃げませんよ。逃げれ無くしちゃいましたし僕が居ないとダメにしちゃいましたから…。〕
『お前その自信はどっから来るの?
恐ろしいくらいの自信家だな…。』
桐生先生はそう言って笑いながら晧覬と色んな話をしてた。
『じゃ晧覬、瑠璃ちゃん退院したら家にお邪魔しに行くから』
そう言い残し桐生先生は片手をヒラヒラさせて病室を出て行った。