弁護士シリーズ作品第1弾!
『身勝手な弁護士』
なんなのよ!!
そう思って受話器を下ろしてソファーに戻るとまた電話が鳴り受話器を取り今度は。
もしもし?
………………。
また同じですか…
はぁ~と溜め息を吐いて私は電話口の相手に「どちら様ですか?晧覬は先ほど仕事に出掛けましたが?」そう言うと…
またまた電話を切られた…
一体なんなのよ!
朝っぱらから!
私はソファーにドカっと座り怒りをあらわにしてた。
……………………。
きっと電話を掛けて来たのは女の人…
晧覬に彼女の一人や二人、居ててもおかしく無いよね…
何か嫌だ私…
彼女が居てるんなら何故?私と晧覬は婚約するの?
あ゛~ダメだ…
考えてたら腹が立って来た!!
私は携帯を出し「藤堂弁護士」の携帯に電話を入れた。
直ぐに繋がり…
〔どうしたの瑠璃?僕が居なく成って寂しく成ったの?〕
違います!
家に先ほど電話が掛かって来たけど無言で電話を切られました。
二回、掛かって来て二回目の電話の時に晧覬は仕事に出ました。って言うと切られたんです。
それの伝言で今、携帯に電話をしました。
以上です。
もう用件が無いので電話きります。
そう言って私は晧覬の返事も聞かず電話を切った。
…………………。
嫌な私…