はじまりはあの時から。
ららに迷惑かけるのはぜってえやだ。



俺はしかたなく、麻友をそっと抱きしめた。



抱きしめる相手はららじゃねえと、なんも感じねえ



ドキドキもポカポカもなにも感じねえ




俺はほんの数秒麻友を抱きしめて離した。



そして麻友はなにも言わずに帰っていった。





今思えば、どうして麻友の嘘なんか信じたんだろうな。二つも。


ららがしかたなく付き合ってるって言ってたこと。


抱きしめたら、ららに嫌がらせしないこと。


俺はららのこと守る資格なんてなかったんだな。







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