中距離恋愛
1時間弱のドライブで、目的のショッピングモールに着いた。

「柳沼さん、どこに行きたい」
モールの地図を手にした笠井くんに聞かれた。
「私は特にないけど…笠井くんは?」
逆に聞き返すと、
「俺も特にはないから、はじから見て行くか」
そう言われ、
「うん、そうだね」
と返事をした。
そして、2人でモール内を回り始める。
お互いの気になるショップを見たり、ランチを食べたり、最後にクレープを食べたりして時間は過ぎて行く。
1時を過ぎるころ、私の手には3つのショップの紙袋が…
「そろそろ帰ろうか?それとも、まだ買い足りない?」
私が持つ袋を見ながら笠井くんが意地悪っぽく言う。
「…ううん、大丈夫。帰ろう…」
そう言って駐車場へ向かう。
また彼の運転で待ち合わせた駅まで帰ってくる。

「はい、到着!
ごめんね。家まで送って行けないで…」
「…うん、大丈夫」
「今日は楽しかったよ。また誘ってもいい?」
「……うん」
「じゃあまたね」
「うん。ありがとう。さようなら」

……今日はとても楽しかった……
それは私も同じだった。


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