中距離恋愛
¨舞子さん¨と呼ばれた女性の言葉を聞いて、私の答えは変わった。

隣の左紀は、
「…ちょっと夏帆。あれいいの?」と、今にも笠井くんたちの前に出て行きそうだけど、私はその左紀の手を引いて、笠井くんに見つからないうちに公園を出た。
そして、その夜に笠井くんにメールを送った。

『こんばんは。
昨日の返事だけど、私は笠井くんとは付き合えません。
本当にごめんなさい。
理由は…ほかに好きな人がいるから。
片想いなんだけど。
デートに誘ってくれて、好きだと言ってもらえて、すごく嬉しかった。
でも、思わせぶりな態度で期待させてしまったらごめんなさい。
もう笠井くんと会うのやめますね。
メールもしません。
あっ!また同窓会では会うかも知れないけど。
その時はお互いに、いい恋愛してるといいね。
今までありがとう。
またね』

何度もこれでいいか読み返して、送信ボタンを押すまでに2時間以上かかった。
それに対し、笠井くんからは

『メールありがとう。
柳沼さんの気持ちは分かりました。
また同窓会で会いましょう』

と、3分で返信が来た。


< 106 / 317 >

この作品をシェア

pagetop