中距離恋愛
「とりあえず乾杯するか?」
みんなの前に飲み物と先付けが置かれ、早瀬さんが言った。

「そうですね」
左紀が答えて、剛と私も頷いてグラスを手にした。
それを確認した早瀬さんが、
「じゃあ、かんぱーい!」と音頭をとると、

「「かんぱーい!」」

と4つのグラスがカチンと音をたてた。

3人は喉が渇いていたのか、グイッと半分近く一気に飲んだ。
私もみんなに合わせてグラスに口をつけた。
そんな私を見て隣にいる剛が、
「夏帆。アルコール強くないんだから、俺たちに合わせて飲むなよ」
と、私が飲み過ぎないように注意を促す。
私は「うん、分かってる」と返した。

そんなやり取りを見て、
「2人、ホントに付き合ってんだな」
と、早瀬さんが呟く。

「あぁ、夏帆と篠田さん。仲良いですよ」
なぜか左紀が答える。

「もう半年くらいたつんだっけ?」
「…そうだな。ちょうど半年だな」
「一番いい時に、篠田さん、転勤だもんね。しかも、ちょっと遠くに…」
「うん。…でも仕事だから仕方ないよ…」
「あっ、そっ。夏帆だから、そう言うと思ったけど」
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