中距離恋愛
「…なるほど。
参考にさせていただきます!」
左紀は2人に向かって頭を下げた。
そして、話題を変える。

「そういえば早瀬先輩の会社って、F鉄工業でしたよね?」
「…そうだけど?」
「私、来月から管理栄養士として行くことになりましたので、よろしくお願いします」
左紀は笑顔で早瀬さんを見るけど、私もその話しは初めて聞く。
…いや。職場が変わるとは聞いたけど、早瀬さんの会社とは聞いてない。
思わず左紀をジッと見つめた。

「あー、夏帆にも言ってなかったね。
F鉄工業の栄養士さんが7月いっぱいで寿退社することになって、私が栄養士として行くことになったの。で、引き継ぎがあるから来月から。
今日、早瀬先輩に会うから、先に伝えておこうと思って…」
「…なに?小林さん、結婚するんだ?で、退職するの?」
「そうみたいです。
彼女、私と一緒で調理師も兼ねているから。
女性の調理師は、妊娠したら味覚変わるし、重いもの持てないし、続けるのが難しいんですよ。
小林さん、まだ妊娠してるわけじゃないけど、突然だと迷惑かけるからって」

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