中距離恋愛
久しぶりに着る浴衣。
女将さんの着せ替え人形よろしく、言われたままにしていたら、いつの間にか綺麗な浴衣姿に…

「奥様、ゴムをお持ちですか?
よろしければ髪をアップにして、もっと可愛くして旦那様をビックリさせちゃいましょう!」
女将さんの言うまま、髪を高い位置でポニーテールにし、そのままお団子にしてもらった。そして、浴衣と同じ水色のシュシュで纏めた。
最後に女将さんが持っていたピンクのリップを塗ってもらって、
「はい、これで完成です。綺麗ですよ。
旦那様、惚れ直しちゃいますね。今、お呼びしますので…」
そう言って女将さんは出て行った。

代わって部屋に入って来たのは剛で、私の姿を見ると、
「夏帆…だよな?
すごく綺麗だ。似合ってるよ」
と、抱きしめられた。

2人で縁側から庭にでる。ベンチがあり、そこに並んで腰掛ける。
どこで用意したのか私に梅酒を、自分には缶ビールを持っていた。
しばらくすると、ドーンと言う音と共に、空に花火が上がった。
私たちは、ずっと空に上がるカラフルな花火を見ていた。

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