中距離恋愛
お茶を飲み、軽く荷物の整理をして、浴衣のレンタルに向かった。
たくさんの色の浴衣の中から、剛は黒の無地、私は水色の生地に朝顔の描かれた浴衣をレンタルすることになった。
どちらも女将さんが選んでくれた。
6時50分から剛が、7時から私が、部屋で着付けをしてもらう。
それに合わせて夕食は少し早く6時からになった。今はまだ4時前。
今年は1回も花火を見ていないので楽しみだ。

6時前に、夕食が運ばれてきた。
特選牛肉の和風ステーキをメインに、和え物ときんぴらにお新香·ご飯と味噌汁とフルーツがついていた。
お肉は舌の上で蕩けるくらい美味しかった。

夕食が終わると、すぐに剛の着付け。
剛は背が高いから、浴衣姿もすごく似合っている。

「次に奥様の着付けをしますので、旦那様は部屋の外でお待ちいただけますか」
女将さんが剛に声をかけた。

こういう場所では¨旦那様¨や¨奥様¨と呼ぶのが普通だと分かっていても、いざ自分が呼ばれると照れてしまう…

言われるまま剛が部屋をでて、私の着付けがはじまる。



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