中距離恋愛
剛の言葉に素直に「うん」と頷いた。
彼がそんな風に思ってくれていることが分かって、とても嬉しかった。

それから2人で、買ってきたおつまみを食べながらお酒を飲んだ。
話題は彼が借りる部屋。
今日見た3件から、出来れば明日には契約をしたいらしい。そうすれば、その手続きのためにこっちに来なくて済むから。

剛本人は、最後に見た駅から近いマンションがいいらしい。
でも私は、同じような間取りで、駅や職場までの距離も大差ないなら、家賃が安い方がいいと思うのだけど…
そう伝えると、

「…いや。
夏帆、ここに来るときは電車だろう?だから、駅に近い方がいいかと思って。
あと、夏帆を1人で待たせることがあっても、セキュリティがしっかりしてれば安心だし。
ほかの2件よりはちょっと高いけど、夏帆の安全のためなら、これくらいは安いくらいだよ」


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