中距離恋愛
それからすぐにお開きになった。
みんな飲んでいるので、家族毎にタクシーで家に帰る。
剛は実家に泊まるらしい。
私は左紀が待つ部屋へと戻る。

鍵を開け、「ただいま」と部屋に入れば、左紀はリビングのソファーでビールを飲んでいた。

「おかえり夏帆。
疲れたでしょう? お風呂入れるよ。私、先に入らせてもらったから」
「うん、ありがとう」
私は彼女の言葉に甘えてお風呂に入った。

お風呂から出ると、冷蔵庫からはちみつレモンを出して飲む。

「どうだった、顔合わせは?」
そう聞いてきた左紀に、すべてを話した。
美冬と葵ちゃんのことは前もって話してあって、関係が良好なのは知っている。
剛と宮本さんの関係には驚いていた。
美冬と菊池さんのことについても、
「美冬ちゃんの彼氏、知りたい!」
と、興味津々。
女子会の話をしたら、
「私も混ぜて」と言ってきた。
後日、美冬と葵ちゃんに許可をもらい、女子会には左紀も加わることになった。

「そうそう。
結婚式は来年の6月12日に決まったから。
スピードよろしくね」
とお願いしたら、
「分かったよ」と引き受けてくれて安心した。



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