中距離恋愛
「いや…、篠田先生の他にも、¨夏帆ちゃんを紹介して¨って言う友達は何人かいたんだけど、篠田先生が1番熱心だったから。
まあ、みどりに聞いたら、夏帆ちゃんフリーだって言うから」
「そうそう。
夏帆に聞いたら絶対に遠慮しそうだから、何も言わずに会わせました。
夏帆もそろそろ、新しい恋をしてもいいんじゃない?」
添田夫妻はそう言って笑う。

私は突然の話に頭がついて行かない。

正面に座る剛は、困ったような顔をしてる。
そして和洋さんに向かって言う。
「えっと、添田先生。
彼女、分かってて来てくれたんじゃないんですか?」
その問いにはみどりが答えた。
「篠田さん、ごめんなさい。
夏帆のことは、¨お土産を渡したいから¨と言って呼び出しました。
もちろん、お土産は渡しますけど。
篠田さんのことは、夏帆には何も伝えてませんでした」
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