中距離恋愛
会場は、また拍手に包まれた。

そのままウエディングケーキ入刀。
そのケーキは、最後にデザートとして皆さんに配られた。

最後は、両親への花束贈呈と、感謝の手紙。
声は震えてしまったが、泣かないで読み切ることが出来た。

退場して、出席して下さった方々を見送る。

校長先生はじめ剛の学校の先生方。
園長先生はじめ保育士の皆さん。
大地さん木村さんはじめ剛の友人たち。
左紀をはじめとする私の友人たち。
私と剛が付き合うきっかけを作ってくれた添田さん·みどり夫妻。
おじいちゃん·おばあちゃん·おじさん·おばさん·親戚の方々。
剛のお父さん·お母さん·葵ちゃん。
私の父·母·美冬。
菊池さん·宮本さんをはじめとするホテルスタッフの方々。

たくさんの方々に見守られ、今日、私は、『篠田夏帆』になることが出来た。

初めて剛に会って、
また会えるとは思わなくて、
偶然に再会して、
恋人になって、
お嫁さんになることが出来た。

私の初恋が実ったこの日。
剛と私にとっては、始まりの日。

来年の4月まで¨中距離¨は続くけど、彼となら乗り越えて行けると信じてる。

終　わ　り
< 316 / 317 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop