中距離恋愛
一瞬、シーンとなった私たちのテーブル。

「なぁ剛。俺の前で俺の彼女を口説くなよ!」
大地さんが冗談っぽく言うと、
「あー、ごめん。そんなつもりはなかったけど。
そうだよな。柳沼さん、大地の彼女だったんだ。本当わるい!気分、良くないよな」
真剣に謝る篠田さん。

2人のやりとりに、ホッとした空気が流れる。
それからしばらく他愛ない話題で話しをしてファミレスを出た。
出たところで私は大地さんに手を引かれる。

「植田さん、ごめん。
帰り、夏帆を貸して。
代わりに剛に植田さんのことを送らせるから」
こう言ったのは大地さん。
「いやいや、大丈夫ですよ。夏帆はいくらでも貸しますが、私は1人で帰れるから平気です」
遠慮してるのは左紀。
「分かったよ、大地。
植田さん。1人で帰らせると大地に叱られるので、送らせてください」
左紀に頭を下げる篠田さん。
左紀は素直に篠田さんに送ってもらうことになり、ファミレスの前でそれぞれの道に分かれた。

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