中距離恋愛
その後しばらくは、恋なんてしなくていいと思ったし、実際しなかった。
短大2回生は、実習も入り試験もある。だから、恋なんてしている時間なんてなかったけど。

だから次に恋をしたのは実習が終わり、保育士の試験に合格してから。
よくありがちな(?)、成人式で中学の同級生と再会して…と言うパターンだ。

男の子が苦手だった(今でもだけど)私は、中学時代は必要最低限にしか男子としゃべらなかった。
だから同窓会の会場で、当時学年1モテた笠井真吾(カサイ シンゴ)くんが近くに来たときも、隣にいる左記に用事があるんだろと思い、そっとその場を離れようとした。
しかし、そんな私を呼び止めたのは、他でもない笠井くん。

「あっ、柳沼さん。どこに行くの?
良かったら、話しがしたいんだけど…」
そう言われて私は、
「…はい。あの…、左記と話しがしたいんですよね?
私、邪魔なので違う友達のところに行ってます」
そう答えた。
すると笠井くんはきょとんとした顔で、
「俺が話しをしたいのは柳沼さんなんだけど。
って言うかなんで敬語?同級生だから、タメ口でいいんだよ」
と言われた。

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