運命のイケナイ恋〜永遠に <完全実話>
暑い暑い、7月。
日本で一番暑い場所にいる。

夏は暑いから嫌いなあたしと
夏が大好きなしゅんちゃん。


さすがに夏を好きにはなれないけど、
しゅんちゃんといられるなら、夏でもいいや★





手を繋いで、
端から端までお祭りを回る。
とっても楽しそうに笑うしゅんちゃん、




「ねぇ?
 あたしのことどう思ってる?」




聞きたい、だけど怖いよ。
期待してる分、答えを聞くのが怖い。






あたりが暗くなった頃、

『そろそろもどろっか』

「・・・うん」




ほんとはね、もうちょっといたかった。
人がどんどん増えてきたら、
しゅんちゃんの友達とかに会うかも知れない。
そしたら、あたしのこと「彼女」って勘違いして、
しゅんちゃんのこと好きな女の子たちがあきらめてくれるかも!
なんてくだらないことを思ってた。

でも、歩きすぎてサンダルが痛くて限界だった。
多分、しゅんちゃんもそれを気にして「帰ろ」って言ってくれたんだよね










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