機械人形は、ひとり、語る。(短編)
驚きました。
あなたが、今、この時に、どこからともなく私の部屋の片隅に現れて。
私と言葉を交わしてくださるなんて。
言葉なんて、もう長いあいだ使っていなかったから。
忘れかけていたの。
だって、会話する相手がいないの。
仕方の無いことね。
ねえ。
私の言葉は、おかしくない...?
きちんと、あなたに届いていますか?

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