機械人形は、ひとり、語る。(短編)
その日の夜から、私は、眠ることを忘れた。
知りたい事が、たくさんあるの。

この城の地下には、お父様とお母様が残した、膨大な書物が眠っている。
人類の遺産。
私は、ずっと閉じこもって、本を読みあさった。
私が、ここに存在する意味。
それは、いつか訪れる新しい知的生命体の時代へ、この書物に込められた膨大な知識を、送り届ける…ってこと。
でもそれって、機械人形達の絶滅を前提にしているってことでしょう…?







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