永遠を君に
不幸の始まり
あたしはどらちかというと恋愛が嫌い。 


今まであたしは顔が良い、スタイルがいい、優しい、それだけで男とあっただけですぐに「好き」って言われては付き合ってきた。 

だけど、ほとんどの男はSEXがしたいだけ。

あたしとのSEXに飽きればすぐに別れを告げる。

だからあたしはもう、恋愛なんてしない。そう決めたのに君と出会ってその固い決意がほぐれてしまうなんて──── 


 
電車に揺られながらあたし──上杉蘭は空をふと見上げる。


学校につくとあたしの親友、咲が隣へと寄り添い、いつもどおりの日々を過していく・・・と思ってた。  


「蘭さ~もういい歳なんだから彼氏つくりなよー」 

「彼氏なんてあたしいらない、いらない理由、咲が一番知ってるでしょ?」

咲は中学校時代からの親友、あたしの過去何があったのかも知っているよく親友。 

「まぁそうだけどさ・・・あ、そうそう。今日合コンあるんだけど蘭も来ない?」

「あたしはパスね、どうせいい男いないし」

「そっか・・・。」

「キャーキャー!!」

女の子のいかにも格好良い男がいるかといってるかのような悲鳴の声を聞いた咲は

「あっ、私も見に行かなきゃ!じゃ、また後でね!」

一言だけあたしに言い、女の集団のいるほうへと走り去った。
 
バカバカしい・・・。男なんていても意味ないのに。 

あたしはなぜかふと過去の記憶を思い出し、微かに 

「ユウ・・・。」  

と、呟き頬に涙がいつの間にか伝っていて急いで涙を拭いた。 

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