CHECKMATE


倉賀野の一声に皆がモニターを覗き込む。
そこには、水島の眼鏡に細工してある超小型カメラからの映像が映し出されていた。
暫く眺めていると、

「あっ、この人です」

そう口にした夏桜は、モニター端に映った髪の長い女性を指差した。

「間違いないか?」
「はい、間違いないです」

夏桜の言葉に千葉が動き出す。

「三國、聞こえるか?聞こえたら、水島を呼べ」
『………水島』
『……ん?』

千葉の合図を受取った三國は、水島を呼んだ。
当然、水島にも特殊無線が装着されており、三國の言葉に自然な感じに返答した。

それを確認した千葉は、

「三國、お前の右手2時の方向の黒い服、髪の長い女の映像を寄こしてくれ」

千葉の指示に従い、三國は2時方向の女を確認した。
そして、左腕を少し持ち上げ、時間を確認するように手首を触った。
すると……。

「着ました!!」

モニターには、三國の腕時計に細工してある超小型カメラで撮影した映像が映し出された。

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