クローバー的恋事情
山口さんがみんなの気持ちを代弁してくれた。みんな、うんうんと頷く。

よく分からないまま、終わらせられたら、確かにもやもやが残る。知りたいような知りたくないような複雑な思いもあるけど、やっぱり知りたい。


「取引先の人に付き合ってみないかと言われたんですよ。顔くらいしか知らない人だったけど、好きな人とかいなかったから、まあいいかなってね」


「取引先?」


思わず不思議に思ったことが声に出てしまい、藤沢さんがこっちを見た。

だって、小島さんは同じ会社の人なのに、取引先とはますます意味が分からない。


「彼女は取引先の人なのか?」


お兄ちゃんがさらに聞く。お兄ちゃんも藤沢さんの彼女は同じ会社だと知っている。私が話したから。だから、同じように不思議に思ったのだろう。


「いや、同じ会社ですよ。ただ取引先の社長の娘なんで」


「え?そうなんですか?」

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