クローバー的恋事情
「一番乗りだと思ったんですけどね」


「6時半に来たら、間違いなく一番になれるよ。今度頑張ってみたら?」


「んー、でも、そんなに早く来れる自信はないです」


「うん、そうだろうね。早速なんだけど、共有フォルダを開いてくれる?ここの数字を全部加えて欲しいんだ」


藤沢さんからA4サイズの紙を2枚渡されたので、すぐに目を通す。


「これを全部ですか?」


「うん。10時からの会議資料に使うんだよ。9時までに出来る?」


パソコンを起動させて、言われたフォルダを開く。紙と同じ表があって、所々が空欄になっていた。そこを全部埋めていかなかればならない。


「照らし合わせて、間違いのないように入れていって。もし分からないところがあったら聞いて」


「はい。分かりました」


「出来上がったら、俺と田辺に送っておいてくれる?田辺にチェックさせるから」


「分かりました」


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