僕が霊を信じた日
――全てを話した。

「そう……」

母親は溜め息を吐いた。

もっと反対するものだと思っていた。

母と父は視線を合わせた。

そして父が口を割る。

「実はな……この家に来てから奇妙な恐怖に遭遇しているんだ」


ということは、僕だけが被害者ではないということだった。
< 28 / 56 >

この作品をシェア

pagetop