ジャスミン
『大丈夫だよ。おかげで週末でもないのに、美香りんと過ごせたし良いもんも見られたしねっ!』

意味深に颯太郎の顔を見ながら大樹は答える。その言葉に颯太郎は顔を引きつらせる。


大樹は残りのコーヒーを飲み干し、『じゃあ、行きますか?』と席を立つ。

その言葉に茉莉も慌てて、颯太郎の近くに行くと『ちゃんと寝ていてくださいね!』と念をおし玄関へと向かう。

颯太郎も『あぁ、分かったよ。気をつけてな。』と茉莉を見送った。


『颯太郎ゆっくり休めよ!』

『あぁ、悪いな。美香さん、お願いします!』

大樹の隣にいる美香に頭を下げると、美香も力強く頷いた。

大樹は美香の背中に手を添えて玄関へと向かったーー。
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