ジャスミン

〜颯太郎〜

〜颯太郎〜

賑やかな雰囲気の中、颯太郎は一人面白くない気分でいる。

顔合わせの時には、茉莉の驚いた表情に今にも噴き出しそうな自分を抑えるのに必死だった。

これから一緒に一つの事を目標にしていけることに、やり甲斐と彼女のやる気も伝わり素直に嬉しさを感じた。

一悶着あった佐伯部長とのことを正直言うと心配だったが、茉莉の雰囲気をみる限りもう大丈夫そうだと胸を撫で下ろした。

元々、彼の仕事ぶりは漏れ伝わっていて、フランスに行く話も納得できるところだから仕事面では颯太郎自身も見習いたいところは沢山ある。


そんなこんなで不気味ではあるが、三上汐里の飲み会の誘いも茉莉がいるならと了承したのだが…その彼女は上座にいる自分から一番遠い場所にいた。

確かにこれから仕事をするからには公私混同は避けたいとは思うが、何もそんなにあからさまな事をしなくても…と思う自分が既に混同しているのかもしれない。

それより気になるのは、明らかに茉莉に好意を寄せているあの男。

西川とかいう奴…顔合わせの時にも何故か俺に対して敵対心丸出しな視線を送っていた。
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