ジャスミン
『俺の方こそごめんな?つまらない意地なんか張ってないで、すぐにでも茉莉に連絡すればこんな想いをさせなくて済んだのにな。』

颯太郎は不甲斐ない自分に情けなくなりながらも、生きてきて今まで感じたことのない茉莉に対する一喜一憂にじんわりと心を温かくする。

先程から包み込んでいた茉莉の小さな両手に今一度気持ちを伝えるように優しく力を込める。

茉莉の穏やかな微笑みを確認すると、名残り惜しさを残しつつ、茉莉の両手を解放する。


『だが、恐らく三上はわざと俺に茉莉とあいつの姿を見せたような気がするんだ。まるでタイミングを図ったような行動だったり、携帯の事についてもわざと茉莉に聞かせたんだろうな。』

『…それって、2人が繋がってるってこと?』


『ピンポ〜ン♪フフようやく気付いたわね!』

何処からともなく声が聞こえてくる。
< 226 / 348 >

この作品をシェア

pagetop