ジャスミン
翌日、耳に鳴り響く音に目を覚ます。

ピンポーン
ピンポーン、ピンポーン…
『ゔーん、何⁉︎今何時よっ!誰よーもぉ‼︎』

携帯を握り締めながら、不機嫌丸出しでドアの鍵を開けると、一気にドアは開く。

『わっ⁉︎な、なに?…あっ!え、ちょっと‼︎』

茉莉は思いもよらぬ出来事にパニックになる。


『失礼をご容赦ください。』

いつか聞いた事のある台詞を聞きながら、再び悪夢のようなデジャヴに陥る。

ただ前回と違うのは…


『せめて、服着替えさせて〜‼︎』

『ご容赦ください。』

『いやぁ〜〜‼︎』

マンション中に茉莉の声が響き渡るのだったーー。
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