ワケアリ男子の秘密



「朱雀先輩は女装したんですか?」


「んー?俺ー?秘密ー♪」



「いいじゃないですか!教えてくれたって!」



「やだー。」


「.......」





先輩が髪の毛を耳に掛けながら
イタズラっぽく笑った。

その姿に、
不覚にもときめいてしまった私。



しっかり、私ーー!




「しかしお前が女装とはね!どんだけ修学旅行、行きたいんだよ。」




あはは、と笑う先輩。



「どうせ3年になったら行くのにね。」





先輩と一緒に旅行、できるかな。
なぁんて下心があったりするんで。
俺には。



ってことは口が裂けても言えないけどね。



しかも
そのためだけに
大きなものをかけようとしてるんですよ
バカな私は。




当日、マジでバレませんように。





しかし
このあととんでもないことに
巻き込まれることになるなんて


この時の俺には
知る由も無かった.....。



< 25 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop