麒麟

屋上には、キリンと名乗る先輩と私の2人しか居なかった




外の風が少し冷たくて心地よい




「…あのさ、質問してもいい?」




先輩が口を開く




「麒麟って知ってる?」




真面目な顔をした先輩。



いやいや、知ってますとも……いや、ここはしたてに回った方が……



そんなことを考えていると先輩がまた口を開いた




「動物のキリンじゃない方ね。」




先輩はそういってクスリと笑った


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