麒麟
11時50分
この時間は、バス停に人はいないはず
私は、昨日のことを考えながらポテポテとコンクリートの上を歩く
バス停をチラッと見ると人影があり、急いで向かった
「光平…さん、こんにちは。」
ふく風が冷たく、もう秋だということを思い知らされる
「もう光平でいいって……じゃあ行こっか?」
ニッコリと笑い光平は私の手を握った
…ちょっ!!
素早くてを振りほどいて、ポケットに手をしまった
「…で、どこに行くの?」
光平は、うーんと遠くを見る
「まっ、着いてからのお楽しみで。」