佐藤さんは甘くないっ!
糖度80%

好きなひと>仕事



佐藤さんの手が頬に触れた。


久しぶりの感覚に心がきゅんと鳴る。


忘れかけていたけど、少し前まではこの幸せが日常だった。


夢みたいな毎日を過ごしていた。


本当に全てが夢だったんじゃないかと、疑ってしまうくらいに。





「―――佐藤さんのこと、やっぱり好きになれませんでした」





だからわたしは、ピリオドを打つ。

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